初めて作家ものの器をお迎えしたら。まず知っておきたい”最初のお手入れ”のこと

こんにちは。
「誰かに贈りたくなる」白い器の専門店 Haku-biです。
今日は、お気に入りの作家さんの器を見つけて、初めてお迎えしたときのお手入れ方法についてお伝えいたします。
「使う前に何かお手入れが必要なの?」
「陶器と磁器って、何が違うの?」
「目止めって聞いたことがあるけれど、やった方がいいの?」
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
作家ものの器は、少し取り扱いが難しそうに感じるかもしれません。
でも、基本的な特徴を知っておけば、決して難しいものではありません。
今回は、お気に入りの器を永く楽しんでいただくために、使い始めに知っておきたいことをご紹介します。
まずは、陶器と磁器の違いを知りましょう
一口に「器」といっても、大きく分けると「陶器」と「磁器」そして「半磁器」があります。
見た目が似ているものもありますが、原料や性質には違いがあります。
Haku-biでお取り扱いしている作家さんの器を、種類ごとにご紹介したいと思います。
陶器(土もの)





陶器は、主に粘土を原料として作られています。
土ならではの温かみや、やわらかな風合いが魅力です。
陶器には吸水性のある作品も多く、水分や油分が染み込むことで、使い続けるうちに少しずつ色合いや表情が変化することがあります。
こうした変化も、陶器ならではの楽しみの一つです。
磁器(石もの)






磁器は、主に陶石などを原料として作られています。
陶器に比べて硬く、表面がなめらかで、吸水性がほとんどないことが特徴です。
そのため、比較的お手入れがしやすく、普段使いにも適しています。
ただし、磁器であっても、作家さんの技法や装飾によって取り扱い方法が異なる場合があります。
半磁器(はんじき)とは?





半磁器は、陶器と磁器の中間的な性質を持つ焼き物です。
陶器のような温かみと、磁器のようななめらかな質感を併せ持つのが特徴です。
日常使いしやすい器も多く、作家ものの食器にも使われています。
ただし、吸水性や着色のしやすさは作品によって異なるため、それぞれに合ったお手入れが大切です。
初めて使う前に、しておきたいこと
新しくお迎えした器は、まず食器用中性洗剤とやわらかいスポンジで、やさしく洗ってからお使いください。
また、吸水性のある陶器は、使用前に水にさっとくぐらせることで、料理の水分や油分が染み込みにくくなる場合があります。
ただし、すべての器に必要なお手入れではありません。
作品ごとの特徴に合わせて取り扱うことが大切です。
「貫入(かんにゅう)」って何?

陶器の表面に、細かなひび模様が見られることがあります。
これは「貫入(かんにゅう)」と呼ばれるもので、釉薬(うわぐすり)と器の素地の収縮の違いなどによって生まれます。
貫入は、器が割れているということではなく、陶器ならではの表情の一つです。
使い続けるうちに、貫入にお茶や料理などの色が入り、少しずつ風合いが変化することもあります。
こうした経年変化を楽しめるのも、作家ものの器の魅力です。
一方で、細かな隙間から水分や汚れが染み込む場合もあるため、気になる方は使い始めのお手入れを知っておくと安心です。
なお、Haku-biでお取り扱いしている商品は、お手入れの手間が少ない作品がほとんどですが、最初に水につけたり、目止めされるとより安心です。
気になる方はお買い求めの際に、お気軽にお問い合わせください。
「目止め(めどめ)」は必要なの?
陶器の使い始めのお手入れとして、昔から知られているのが「目止め」です。

目止めとは、米のとぎ汁や片栗粉などに含まれるでんぷん質を利用して、器の細かな隙間をふさぎ、汚れやにおいを染み込みにくくするお手入れ方法です。
ただし、すべての陶器に目止めが必要なわけではありません。
釉薬や焼き方によっては、目止めが不要な作品や、煮沸などのお手入れが適さない作品もあります。
気になる方は、作品の取り扱い方法をご確認のうえ、お試しください。
米のとぎ汁を使った目止めの方法
- 鍋の底に清潔なふきんを敷きます。
器が鍋に直接当たって傷つくのを防ぎます。 - 器を入れ、米のとぎ汁を注ぎます。
器全体がしっかり浸かる量を入れてください。 - 弱火で20〜30分ほど加熱します。
急激な温度変化や激しい沸騰を避け、ゆっくり加熱しましょう。 - 火を止め、鍋に入れたまま自然に冷まします。
急に冷たい水をかけると、ひび割れの原因になることがあります。 - 器を取り出して洗い、十分に乾燥させます。
風通しのよい場所で、しっかり乾かしてから使いましょう。
※目止めをする際の注意点
すべての陶器に目止めが必要なわけではありません。また、煮沸に適さない作品もあります。
必ず作家さんの取り扱い方法をご確認ください。
米のとぎ汁がない場合は、水に片栗粉を溶かしたものでも代用できます。
ただし、目止めをしても着色を完全に防げるわけではありません。
作家ものの器は、毎日使ってこそ
作家さんが一つひとつ丁寧に作った器。
「大切にしたいから」と、棚にしまったままになってしまうのは、少しもったいない気がします。
特別な日の食卓はもちろん、いつもの朝食や、ほっと一息つくお茶の時間にも。
お気に入りの器があるだけで、何気ない時間が少し特別に感じられることがあります。
使い続けることで生まれる風合いの変化も、器と過ごしてきた時間の一つ。
ぜひ、毎日の暮らしの中で楽しんでいただけたら嬉しいです。
次回は、白い器を永く楽しむための「毎日のお手入れ」についてご紹介します。
コーヒーや紅茶の着色を防ぐ工夫や、洗い方、保管方法などもお伝えします。
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