第一回「器にまつわるエピソード募集」受賞作品のご紹介

こんにちは、Haku-biです。
春のプレオープン時に実施した「器にまつわるエピソード募集」では、たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
本日は、その中からHaku-biオーナーの心を動かした、Tさんの素敵なエピソードをご紹介します。
ささやかながら、Tさんにはオープン記念のエピソード募集景品として
【teteさんの白い仕切りプレート】を贈呈いたします。
物語に登場する可愛い息子さんの成長と共に、
贈らせていただいたお皿が、これからの食卓での幸せなひとときを彩ってくれますように。
器が、親子の心にそっと寄り添った、そんな“あたたかい力”を感じさせてくれるお話です。
受賞作品「忘れられない焼き芋記念日 」/ Tさん
完全母乳育児を目指して、助産師さんのマッサージに通っていた1年前のこと。
「赤ちゃんとの絆が深まる」
「心の発育にいい」
そんな言葉を信じて、必死に頑張っていました。
主人もとても協力的で、マッサージの費用も、通っている間の子守も快く引き受けてくれて。
一度は止まってしまった母乳も、諦めずに毎週通い続けました。
でもその日も、いつもと同じ。
「うーん、なかなか出ないわね。でも頑張ってて偉いわよ」
そう言われた瞬間、またダメだったか…と、心が沈みました。
少し落ち込んだ気持ちのまま帰り道、
ふと立ち寄ったスーパーで、焼き芋の甘くて香ばしい香りに足が止まりました。
気づいたら手に取って、レジに並んでいました。
家に帰って、焼き芋を半分に割ると、ねっとり系の柔らかい食感。
「これなら、むせずに食べられるかも」と思って、
小さなすり鉢に取り分けて、少しお水を加えてつぶしました。
6ヶ月の息子は、離乳食に少しずつ慣れてきた頃。
小さなスプーンを持って、「食べてみようか」と声をかけると、
ぱくり。
口に入れた瞬間、目の色が変わって、表情がパッと明るくなって、
足をぴょこぴょこ動かしながら、全身で喜びを表現してくれました。
その姿に、母乳が出ないことへの悲しさも、悔しさも、全部ふっとんでしまいました。
長くNICUに入院していた息子が、焼き芋をこんなにおいしそうに食べる日が来るなんて。
ただの焼き芋なのに。
ただの焼き芋じゃなかったんです。
あの日は、息子が「大好物」を見つけた記念日。
スーパーで買った紅はるかの焼き芋、
それをつぶした、かわいい白い陶器のすり鉢、
そして何よりも、息子の最高の笑顔。
全部が、私の宝物です。
あれから1年。
息子は今、びっくりするくらい何でも食べます。
引くほどに、バクバク(笑)
そして、マッサージの努力が実って、母乳もたっぷり飲んでくれるようになりました。
とても幸せです。
今、私は考えています。
「食べることが大好きな息子に、最初に贈る“本物の器”はどれにしよう?」
陶器のお皿が使える年齢になるのが、心から楽しみです^^
皆さまの“器や贈りものの物語”も、ぜひ聞かせてください。
Tさんはじめ、ご応募いただいた方、ありがとうございました!
Tさんのように、日常の中で器がそっと寄り添ってくれた瞬間。
そんなエピソードを、ぜひHaku-biに教えてください。
感動したこと、思わずクスッと笑ってしまうようなエピソード、懐かしい思い出話。
ドキドキしたこと。泣いてしまったこと。どんなエピソードでも構いません。
思わず誰かに話したくなる。
そんな物語として、Haku-biのブログでストーリー仕立てにしてご紹介させていただきます。
応募してくださった方には、「送料無料チケット」をご用意しております。
文章が書けない、得意じゃない。という方でも全然大丈夫!
あなたのエピソードをライターが丁寧に”贈り物ストーリー”として仕立ててブログにて発表させていただきます。
あなたの思い出の1ページに寄り添った“器の物語”。
楽しみにお待ちしております!