「あの頃に戻る瞬間」 白いマグカップがくれた“あたたかい夫婦の時間”

あの頃に戻る瞬間をくれた白いマグカップ
結婚して何年も経つと、
「好き」とか「ありがとう」とか、
わざわざ言葉にしなくなることが増える。
気持ちが薄れたわけじゃない。
むしろ安心しきっているからこそ、
言葉にするタイミングを見逃してしまうだけ。
うちもそう。
ある日、夫がぽつりと
「最近、家でコーヒー淹れなくなったなぁ」とつぶやいた。
仕事も忙しいし、“疲れを持ち帰るだけ”の毎日。
若い頃は、こだわりのコーヒー豆をわざわざ選んで買ってきて、
自分で粉に挽いて、ドリップでコーヒーを淹れてくれるほどのコーヒー好きだった夫。
歳も取って、そんな昔の趣味を忘れてしまっているようだった。
その横顔を見て、私は胸の奥がすこしだけ締めつけられた。
何かしてあげたいけれど、
「頑張って」とか「無理しないでね」とか、
当たり前すぎて逆に言いづらい言葉ばかり。
そんなとき、ふと白い器の専門店「Haku-bi」のInstagramで見かけたマグカップ。
曲線がとても美しく、凛とした”いでたち”。
落ち着いた白の中に、ふんわりと浮かぶ“泡”の模様が印象的なマグカップ。
「あ、これ好きそう。」
夫が好きそうなマグカップだった。
これなら、言葉を使わずに
夫の毎日に「ひと呼吸」を贈れる気がした。
(久しぶりにペアで揃えてみようかな。)
記念日でもない夜。
夕食のあとに、「これ」とだけ言って、丁寧に包まれた白い箱をそっと差し出した。

夫は少し驚いた顔をしたけれど、すぐに中身を確認した。
ゆっくりマグを手に取って、
「……いいね、この形」と小さく笑った。
「やっぱり好きだよね?この形」と私。
その笑顔は、久しぶりに柔らかかった。
それからは休みの日の朝、夫はキッチンに立ち、
ペアで揃えたマグカップにコーヒーを淹れてくれるようになった。
夫がふと言った。
「これがあると、あの頃の気持ちに戻れる気がするんだよね。」
私はその言葉を聞いた瞬間、
胸の奥がふわりとあたたかくなった。
器が言葉の代わりにそっと寄り添って、
相手の心や行動までもそっと変えてしまうなんて。
このマグカップは、ふたりの間に“あの頃”を思い出させてくれる。
コーヒーを飲みながら、落ち着いて、たわいもない会話をする二人の時間。
白い器の静かな力が、夫婦の暮らしをやさしく照らしてくれているようだった。
「日常に寄り添う自分たちへの贈り物」っていうのも、たまにはいいですよね。
本日の器
マグカップ 泡 黒(若生沙耶香)
やわらかく立ちのぼる“泡”の景色をそのまま閉じ込めたような、
落ち着いた白の中に、スタイリッシュさを感じるマグカップ。
手に取ると、1つ1つ表情が違う泡がやさしい気配をまとい、
まるで“ゆっくりでいいよ”と小さく語りかけてくるような佇まいがあります。
朝のコーヒーにも、夜のひと息にも、
そっと寄り添ってくれる静かな存在。
ふたりの食卓に並べる器としても、贈り物としても、心地よく溶け込みます。
★この作品はこちらからご覧いただけます
https://shop-haku-bi.tsuda-nagoya.com/products/wakaiki_mugcup_awakuro

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